ひと工夫で薬膳ご飯に!!
薬膳とは、季節や体質に合わせて食材を選んで作る料理のことです。
中国には【医食同源】【食養生】という
食材にも薬と同じように身体を治す効果があるという考え方があり、今でも健康維持のために毎日の食事に薬膳が取り入れられています。
ワンちゃん、ネコちゃんの手作り食の材料に使ったり、粉砕して粉状にしたものをいつものフードに添加したり、煎じたお茶(薬膳茶)でドッグフードをふやかしたり、ひと工夫で薬膳ご飯にしてくれる人気の食材を選んでご用意いたしました。
用語解説
帰経→食べ物が身体のどの臓腑に影響を及ぼすかを示すもの。
五性→身体に与える作用により、食べ物の性質を5つに分類したもの。
身体を温める熱性・温性、身体を冷やす寒性・涼性、身体を温めも冷やしもしない平性があります。
五味→食べ物の味を5つに分類したもので、酸・甘・辛・苦・鹹・の5つがあり、このほかに淡・渋の2つの味があります
解表 発汗させ「表」に入り込んだ邪気を除く
清熱 解毒したり炎症を取り、熱を冷ます
散寒 臓腑や経絡に入り込んだ寒邪を除き、身体を温める
補気 元気を補い、気虚を改善する
理気 気を巡らせ気滞などを改善する
補血 血を補い、血虚を改善する
活血 血を巡らせ瘀血(おけつ)を改善する
滋陰 津液(しんえき)や陰液など潤いを与え、津虚や陰虚を改善する
利水 水の巡りを良くして、不要な水を尿として排出する
安神 精神安定、鎮静の働きがある
収斂(しゅうれん) 気や水が漏れ出ないように引き締める
胃腸 胃腸を元気にしたり、消化を助ける
通便・潤腸 便通をよくしたり整える
呼吸器 咳・痰や息苦しさを改善する
結石 腎結石や尿路結石を改善する
明目 目が良く見えるようにする
外用 外用や入浴剤に使う
養生ふりかけ〜気血水ふりかけ〜
【 早蓮草(カンレンソウ)】
肝と腎の陰を補い老化防止の妙薬として同じような働きを持つ女貞子とセットで使われることが多い。
【 菊花(キクカ)】
肝の働きは目に関係すると言われています。
【 金針菜(キンシンサイ) ヤブカンゾウの花 】
血を作る働きにすぐれ、精神を安定する働きやカラダにこもった熱を冷ます働きがあります。
【 枸杞の実(クコの実) 】
腎に働きかけるのでアンチエイジングの妙薬として世界中で愛用されています。
【 桑の葉(クワノハ)】
栄養価がとても高く、よく菊花と一緒に使われます。
【 決明子(ケツメイシ) 】
決明子の「明」は明目の明です。
肝の熱を冷ます働きにすぐれ(肝陽上亢などに)、目の充血や痛み、イライラなどに効果があると言われています。
【 五行草(ゴギョウソウ)スベリヒユの全草 】
馬歯莧(ばしけん)とも言われます。
熱を冷まし、解毒の働きにすぐれ、化膿症の皮膚炎や湿疹に使われます。
【 山査子 】
肉や脂っぽいモノの消化を助ける働きにすぐれ、食べ過ぎによる下痢にもよい。
【 白木耳(シロキクラゲ)】
空気が乾燥する季節にオススメの食材です。
乾燥に弱い肺を潤す力が強いので、カラ咳や慢性の咳、皮膚の乾燥などにおすすめです。
【 十薬(ジュウヤク)ドクダミの全草 】
解毒作用や殺菌作用が強いです。
乾燥させたものは生よりも解毒力が落ちますが、利水、通便作用があります。
【 女貞子(ジョテイシ)ネズミモチの実 】
肝と腎の陰を補います。(※陰:潤したり熱を冷ます力)
【 陳皮(チンピ) 】
温州みかんの皮を日陰干しにし、乾燥させたもの。
爽やかな香りが気を巡らし、胃腸の働きを助けます。
【 棗(ナツメ)】
特に血を補い、脾と胃(胃腸)を丈夫にする働きが広く知られています。
【 南蛮毛 (ナンバンゲ)】
水の巡りを良くして、不要な水を尿として出す働きに優れています。
【 蓮の葉(ハスノハ)】
ほてりや喉の渇きやむくみを改善する働きがあります。
【桂皮(けいひ)/ケイの樹皮】
命の源を蓄える腎には腎陰と腎陽があります。
腎陽を補い、カラダの経絡を温めて冷えを改善する効果があります。
【薏苡仁(よくいにん)/ハトムギ】
イボは痰湿の塊といわれています。
美容に良いとされ、イボやニキビなど皮膚のトラブルによく使われます。
【 鬱金(うこん)/ハルウコンの根茎】
長期にわたって摂取すると
肝機能を上げ、気血の滞りを改善する効果があります。
【蓮子(れんし) / ハスの実 】
補腎の働きがあるものは、胃にもたれるものが多いのですが、もたれません。
それどころか、弱った胃腸を元気にして、下痢や軟便を改善する働きがあると言われています。
【 黒枸杞 クロクコ 】
黒枸杞は
中国雲南省、青海省及びチベットに自生している黒クコを乾燥させた希少品です。
ブルーベリーの20倍ものアントシアニンを含んでいる天然の実です。
【蘇葉(そよう) 赤紫蘇の葉】
香りが良く、胃腸を健やかにしてくれるので、吐き気があるときや食欲不振のときに良い。
肺と脾を温めるので、薄い鼻水が出るときにも使います。
【 生姜(しょうきょう) 乾燥したショウガ】
肺や胃腸の冷えを強力に温め、冷えによる痛みを改善したり、不要な水を水をさばいてくれます。
棗を食べて胃もたれする場合は、胃もたれしないようにするために生姜をセットで摂ると良いです。
【 水の巡りを良くするお茶 】
水の巡りを良くするお茶 は、お湯を注ぐだけのTeabagタイプです。
200mlのお湯を注いで5分ほど蒸らしてください。
ワンコのご飯にかけたりフードをふやかすのに使われる飼い主様が多いです。
お薬ではなく薬膳茶です。
【 滋陰補腎のお茶 】
滋陰補腎のお茶 は、お湯を注ぐだけのTeabagタイプです。
200mlのお湯を注いで5分ほど蒸らしてください。
ワンコのご飯にかけたりフードをふやかすのに使われる飼い主様が多いです。
お薬ではなく薬膳茶です。
【竜眼肉(りゅうがんにく)/リュウガンの実】
心と脾は一緒に弱ることが多く、
心脾両虚による精神不安に使われます。
【 刻み棗(きざみなつめ) 】
特に血を補い、脾と胃(胃腸)を丈夫にする働きが広く知られています。
刻んであるので薬膳茶に使いやすいです。